ベル麻痺の保険

ベル麻痺の保険

ベル麻痺の保険 顔面神経の運動神経線維が側頭骨の顔面神経管内を走行しているところで炎症をおこし、その結果管内の神経線維が圧迫されて神経の信号伝達がブロックされたり、神経傷害がおこったりすると考えられている。 例えば腫瘍、脳卒中、髄膜炎、糖尿病、頭部外傷、ほかの脳神経の炎症をおこす疾患(サルコイドーシスやブルセラ症など)などである。 顔面神経麻痺があっても、その原因とかんがえられる疾患がある場合には、ベル麻痺とはよばない。 しかしこういった疾患では、神経症学的所見が顔面神経に限定されることはまれである。先天性の顔面神経麻痺をもった新生児が生まれることがあり、ベル麻痺に似た症状をていするが、これは分娩時の外傷による顔面神経の不可逆な損傷による。 しかし臨床上ベル麻痺と診断された症例のうちHSV-1が同定されたれいがわずか18%、帯状疱疹ウイルスが同定されたれいが26%であったとする研究もある。 1型単純ヘルペスウイルス (HSV-1) がベル麻痺と診断された症例のおおくから同定されているとする研究があり、抗炎症薬(プレドニゾロン)や抗ウイルス薬による薬物治療に期待がかかっている。 したがって、ベル麻痺と診断された症例では単純ヘルペスウイルスが重要な役割をはたしているとする考えは、まだ仮説の段階であり、さらに研究が必要である。 HSV-1感染は、神経線維の脱髄化に関与をしている。 脱髄化はウイルスによって直接的にひき起こされるのではなく、未知の免疫反応によるものであるらしい。 この神経損傷のメカニズムは、前述の、せまい顔面神経管での神経線維の浮腫と圧迫が神経損傷の原因だとする考えとはことなっている。